ワキガがうつるって本当?
掲示板や質問サイトをみていると、いまだに「友人に貸した服を着たらワキガがうつった」とか「家族と共用しているタオルからワキガがうつった」などという都市伝説が投稿されています。
これを読んでいるあなたも「ワキガがうつったんじゃなかろうか」と不安になっているのでしょうか?
ご安心ください。ワキガはうつりません!ご安心ください。ワキガはうつりません!!・・・大切なことなので、二回書いてみましたw
そもそも、ワキガは生まれ持った体質です。水虫など細菌が引き起こす症状ではないし、風邪などウィルスが感染して発症する症状でもありません。髪の毛がくせ毛とか、お肌が白いとか、そういった体質と同じものです。
くせ毛とか肌の色ってうつりませんよね?それと同じ、ワキガもうつりません、絶対に。
ではなぜ、「ワキガがうつった」と感じることがあるのでしょうか?それは、「ワキガがうつった」のではなく・・・。続きは以下で!
まず、ワキガの原因を知ろう
ワキガの原因を知らない方は、「ワキガがうつった」と心配することがあります。正しいワキガの原因を知ることで、「ワキガはうつるものではない」と理解できます。
ワキガのニオイの素は、「アポクリン腺」という汗腺から排出される栄養たっぷりな汗です。汗を素に常在菌が活発に活動し、臭いを発する仕組みです。この「アポクリン腺」は主に脇の下や陰部に分布しており、その数と大きさは遺伝で決まります。そう、ワキガの原因は「体質の遺伝」なのです。生まれつきワキガの体質が決まっていて、思春期を過ぎたころからワキガ臭を発します。
ワキガの原因は「遺伝」なので、親から子へと受け継がれていきますが、衣類の貸し借りやタオルの共用などで他人同士に受け継がれることは、絶対にないと断言する事ができるわけです。
ワキガはうつりません。うつるのは一時的なニオイだけ。
ワキガは体質の遺伝によるものですから、うつることはないとご理解いただけたと思います。
では、衣服の貸し借りやタオルの共用で確かに脇が臭うのはなぜ・・・?
それは、ワキガの人が持っている常在菌が一時的にワキガではない人の脇の下に移動したことが考えられます。
ワキガ臭は、アポクリン汗を素に活動する常在菌から生まれますが、ワキガではない人は、ワキガ臭を出す常在菌を持っていません。その常在菌が、衣服やタオルを介して移動することがあります。
仮に、ワキガ臭を発する常在菌がワキガではない人に移動したとしても、その人の脇からは必要な栄養素がとれないため、放置していても数時間から数十時間後には自然に消滅します。シャワーやお風呂などに入れば、洗い流すこともできます。焼肉やたばこの移り香と同じようなものですね!
なので、ご安心ください。一時的なニオイだけであれば、すぐに消えてなくなりますよ!
ワキガはうつりません。もともとワキガ体質の可能性があります。
衣服の貸し借りやタオルの共用でワキガ臭がうつったと感じた後、数日間後でもワキガ臭が消えない場合は、あなたがもともとワキガ体質だったと考えられます。
生まれ持った体質であるワキガが表面化するのは、10代半ばから20代前半です。その間、どのタイミングでワキガ臭を発するようになるかは個人差があります。
ワキガが表面化したからといって、衣服やタオルが原因だったわけでも、あなたが不潔というわけでもありません。しつこいようですが、体質の遺伝によるものなので、あなた本人はどうすることもできないのです。
では、その脇の臭いが本当にワキガなのかを確かめてみましょう。次の項目では、ワキガかどうかを確認するためのチェックポイントを説明しました。
ワキガ確認の7つのチェック事項
ワキガがどうかをチェックする方法として「ワキガ確認の7つのポイント」があります。それは、「1. 耳アカが湿っている 2. わき毛の量が多い。男性は猫毛、女性は太い 3. 白い衣服や下着のわき部分に黄ばみがでる 4. 両親のどちらかがワキガ体質 5. わきの汗の量が多い 6. 肉・乳製品中心の食生活 7. 冬でもワキの臭いが気になる」というものですが、このうち、4つ以上当てはまると、ワキガの可能性が高くなります。
いかがでしょう、4つ以上当てはまりましたか?もしそうなら、ワキガ体質の可能性がありますので、適切なワキガケアを実施していきましょう。4つ以下の場合は、ワキガかどうか判断するのは難しい状況です。どうしてもワキガ判定を行いたい場合は、近隣の皮膚科でワキガ判定ができるか確認してみましょう。
現在は、脇の悩みを解決するための優れたデオドラント製品が販売されています。スプレーなど市販の制汗剤は一時的な効果しかありませんが、わたしが利用している製品は継続して利用することでニオイを軽減する作用があります。ワキガにも、単なる汗臭い(多汗)にも使える製品ですので、必要に応じて取り入れてみてはどうでしょうか。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!次の記事でお会いしましょう♪